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伊勢半グループ創業200周年記念企業史展
「愛せよコスメ!リターンズ
 -おかげさまで200周年-」


 
会期:2025年6月25日(水)~ 9月28日(日)
 
2025年、伊勢半グループは創業200周年を迎えました。
文政8年(1825)、江戸時代に紅屋として始まった伊勢半は、時代を超えて「美しくありたい」という人々の願いに応え続けてきました。 
 
昭和に入り、伊勢半は紅屋から総合化粧品メーカーへと転換します。
昭和初期に誕生した歴史あるコスメブランド「キスミー」は、伊勢半グループの旗艦ブランドです。戦後のキスミーは、日本の化粧品史に名を残すほど数々の画期的商品やユニークな宣伝方法で世の中を席巻しました。さらに、その後のセルフメイク市場の樹立、現在の人気シリーズである「ヒロインメイク」「ヘビーローテーション」など挑戦的な商品展開で時代とともに進化を遂げてきました。  
 
本展では、キスミーをはじめとする伊勢半グループ各社の時代のトレンドに寄り添った名作コスメを一堂に集めて紹介します。昭和100年を迎えた記念すべき年に、創業200周年を迎えた伊勢半グループの200年の歴史を振り返ります。
 



■ 会期      2025年6月25日(水) - 9月28日(日)
■ 休館日      毎週月・火曜日、7月4日(金) ※企画展開催中は日曜も開館します
■ 開館時間 10:00 - 17:00(入館は16:30まで)
■ 観覧料 一般200円(限定リーフレット付き)、中学生以下無料
  ※中学生以下にはジュニアガイドが付きます。
■ 主催 紅ミュージアム
■ 協力 (株)伊勢半、(株)エリザベス、マーシュ・フィールド(株)



 

1st period

紅屋伊勢半~紅をつくり続けて200年~
 
伊勢半は文政8年(1825)の創業以来、紅をつくり続け、その技術を今に継承しています。

第一章では、戦前までの伊勢半の活動を関連資料とともに概観します。
 

艶蝶棒紅、「艶蝶小町」銘紅猪口/大正~昭和初期
大正期~昭和初期に伊勢半が使用していたブランド「艶蝶」
 

昭和初期(20世紀前半)のパレット形口紅、煉紅
 

必見! ☆ 展示室中央に口紅ツリーが出現 

 
伊勢半グループ歴代の口紅を、ツリー状に配置して一挙公開します。
その数286本!口紅の移り変わり通じて、伊勢半の長い歴史を感じてください。
 

 


 

2st period

戦後80年の伊勢半 商品ヒストリー 
 
戦後の新しいスタートに、既存の商品名から「キスミー」を選びました。
キスミーという名称は、お客様が恥ずかしがって敬遠されるのではないかという従業員の危惧をよそに、「キスミーこそ戦後の風潮に合う」と、六代目の判断で大々的に打ち出すと、口紅のネーミングに最適であると世間の高評価を得て、口紅市場で旋風を巻き起こします。
 
そして、口紅をコア市場としながら、ファンデーションや香水、日やけ止めのほか、男性用化粧品や二重まぶた商材など独自性のある商品を次々にグループ各社から発売していきました。
 
時流に乗って生まれた商品や流行を牽引した商品を、年代を追って紹介します。
 

キスミーファンデ/昭和29年(1954)~昭和41年(1966)
女性の社会進出が進む時代、時短で綺麗に仕上げることができる、オールインワン・ファンデーションとして誕生。
 

昭和中期のエリザベス商品
(株)エリザベスは、問屋を通じて定価販売を行う「準制度品」として新しい流通形態を確立した。
 

発売当初のキスミーフェルムシリーズ/昭和62年(1987)
現在も主力ブランドのひとつである「キスミーフェルム」新発売時のデザイン。セルフ販売用の総合メイクアップブランドとして誕生した。
 

ヒロインメイクシリーズ
少女漫画風のヒロインのように、いかなる状況でも顔だけは崩さず美しさをキープする、高い耐久性が特徴のメイクシリーズ。美の伝道師エリザベート・姫子のイラストと商品特徴を端的に表す掟はインパクト大!時代と共にイラストも変化し、現在も成長を続ける大ヒット商品を生み出し続けている。
 


 

3rd period

宣伝販促に注力!紅屋から”口紅のキスミー”へ 
 
戦後(1940~1960年代)、キスミーブランドの認知度向上のため、精力的に宣伝活動を行いました。昭和27年(1952)元旦には『毎日新聞』朝刊に、化粧品業界初の全面カラー広告を掲出し、大きな反響を呼びました。
 
新聞以外にも、雑誌・ラジオ、さらに普及し始めたテレビなど、主要メディアを通じた広告宣伝のほか、多彩なキャンペーン活動をご覧ください。
 

『毎日新聞』全面カラー広告(四面中の四面目)/昭和27年(1952)1月1日号
当時流行していた真っ赤な口紅を宣伝するには、全面カラーの広告は大変効果的だった。
 

左:キスミー特殊口紅・頬紅のサンプルケース 昭和26年(1951)
右:キスミー特殊口紅・頬紅の色見本陳列台 昭和25年(1950)

販売店舗のカウンターやショーケースの上に設置した、テスター兼ディスプレイ。
 

キスミーファンデ宝石くじPOP/昭和35年(1960)
キスミーファンデ購入者向けに、その場で宝石入指輪が当たるキャンペーンを実施。その他にも、抽選で「10万円のネグリジェ(もしくは10万円の現金)」プレゼントや、身長の高さ×5000円プレゼント、などユニークな企画を展開した。
 

キスミー化粧料本舗が提供していたラジオ番組「素人ジャズのど自慢」/文化放送
昭和28(1953)年から同34年(1959)にかけて、約5年半続いた高聴取率を誇る人気番組で、キスミーの一社提供だった。折しもジャズブームの真っ只中、聴取者参加型の当番組は若年層の高い支持を得た。化粧品の流行にも敏感な層であり、ターゲットが合致する宣伝方法だった。
 


 

4th period

The 1st Cosmetics. 伊勢半 いちばんほしいを、いちばんに
 
今でこそ当たり前になったセルフ販売化粧品什器。1960年代半ばまで、化粧品は店頭で美容部員から商品を買う対人式でした。

実は化粧品のセルフ販売をはじめて日本に導入したのはキスミー。昭和41年(1966)にさまざまな化粧品をひとつのボードにまとめて販売する「PSP(パーフェクト・セルフ・パッケージ)」を採用します。
 

第四章ではPSPの再現什器から、伊勢半グループの化粧品サンプルを一人一点プレゼント。
※お選びいただくサンプルはご来館のタイミングで変わります。
 
あなたはなぜそれを選びましたか?誰でも気軽にメイクを楽しめる時代。セルフ化粧品のメリットを感じ、自由に選べる喜びを体験してみてください。
 


 

7/2(水)予約受付開始

◆併催企画 夏休みこども自由研究 特別編
「化粧品会社研究員と作ろう!スキンケア化粧品手づくり体験」

 

 
(株)伊勢半の研究員とともにスキンケア化粧品(乳液)を作ります。
科学的な学びや、アップサイクル原料を使用しSDGsについて考えるきっかけにもなる、夏休みの自由研究にぴったりの講座です。(作った化粧品は持ち帰ることができます。)
 
▶ 詳細はこちら
 
開催日:2025年7月24日(木) [午前の回]10:30~12:30 [午後の回]14:30~16:30
対象:小学3~6年生
定員:各回8名
参加費:1,000円

 

数量限定

◆創業200周年記念 オリジナルグッズ(6/25より販売) 
 
伊勢半グループ創業200周年を記念して、数量限定の小町紅や、「紅」製造時の原料由来「ベニバナ花エキス」を使用した限定カラーのルージュなど、限定グッズを販売します。
 
紅ミュージアム店頭および、伊勢半 紅オンラインショップの限定販売です。
すべて数量限定となりますので、お早めにお求めください!
 
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